つんく♂は本当は声が出る?!その発声方法とTVで話さない理由は?【クラシックTV】

芸能人

管理人のおからです。

本日は、1月27日 月曜 14:00 -14:30 NHKEテレで放送の『クラシックTV』にご出演のつんく♂さんについて見ていきたいと思います。

つんく♂さんシングルベッド」「ズルい女」などのミリオンヒット曲を持つシャ乱Qのボーカルです。

シャ乱Qは活動を休止していますが、メンバーの皆さんは現在も多方面で活躍されています。

また、伝説のアイドルグループ『モーニング娘。』をプロデュースした方です。

管理人はつんく♂さん喉頭(こうとう)がんで全く声が出せなくなったと思っていたのですが、実は声を取り戻しているという記事を見かけました。

とても気になったので調べてみたいと思います。

声を失った経緯

 病気が判明する7~8年前から声帯左側に違和感があり、ファルセットが出せない状態だったといいます。

しかし定期的に20年来のかかりつけ医に診てもらっていたため、問題ないと考えていたそうです。

その後、ハスキー声が続く様になり他の病院で精密検査をうけた結果、2014年2月に喉頭がんと診断されます。

放射線治療を受け、一度は『完全寛解』と言われたつんく♂さん

しかし、違和感が取れなかったため、他の病院で検査を受けたたころ、癌が残っていることが判明します。

放射線で叩ききれなかった癌が大きくなり窒息の可能性が出てきたため、気管切開の緊急手術を受けることに。

その後、がん摘出のために喉頭部分を全摘する手術をすることになり声を失います。

歌手が声を失う。

当時、かなりのショックを受けた記憶があります。

管理人は喉が弱く、一年に数回声が出なくなることがあります。

風邪や飲み会などで喋りすぎた次の日などです。

たった数日でも、伝えたいことが伝わらず大変な思いをします。

つんく♂さんにとって、声は商売道具です。

つんく♂さんはたばこも吸わないし食べ物にも気をつかっていたため、ご本人もまさか40代で自分が喉頭がんになるなて、想像もしていなかったといいます。

病気だけでも辛いのに、よりによって声を失うなんて・・・

同じ喉頭がんを患った落語家の立川談志さんは、医師から声帯摘出手術を勧められても「プライドが許さない。しゃべるのが仕事なんだから」拒否したといいます。

その後、壮絶な闘病生活の末2011年に亡くなられました。

ご長男いわく、「見事な死にざまだった」そうです。

それもまた、一つの選択だと思います

しかし、つんく♂さんは、声を捨て生きる道を選択します。

当時、お子さんは双子(男女)が6歳で下の娘さんは3歳。

家族のために声を捨てたと言われがちですが、つんく♂さんは言います。

 「だからと言って、家族のために生きるのかというと、少し違うんです。あいつらといると、自分がハッピーなんです。そういう意味では『僕のため』と言えるのかもしれません」
引用元:読売新聞オンライン

つんく♂さんの何気ないこの言葉に、とても大きな優しさを感じました。

『歌手』であるつんく♂さんの声を自分たちが捨てさせたと思わないで欲しい。

自分にとって一番大切なのは家族なんだから。

そんなメッセージを感じます。

つんく♂さんが首にスカーフを巻いている理由

今や、トレードマークとなったつんく♂さんスカーフ

声帯を摘出した事はもちろん知っていましが、スカーフを巻いている理由は知りませんでした。

喉の手術なので傷跡を隠しているとだけだと思っていたのですが、実は別の理由かありました。

喉に永久気管孔が開いているからでした。

永久気管孔(えいきゅうきかんこう)とは
喉頭癌、咽頭癌などの治療のため喉頭を全摘出する手術や、重度の嚥下障害の ある重症心身障害児の誤嚥を防止するために行われる喉頭気管分離術によって、呼吸のために気管を 頚部の皮膚に縫合して造られた

つまり、気管と食道を分ける手術で、気管の出口?入口?になる孔を喉に開ける。

なので、口や鼻で呼吸することができなくなります

永久気管孔は、直接気管とつながる孔のため様々なケアが必要で、普段は埃が入らないように、小さいエプロンなどで覆っておく必要があるそうです。

つんく♂さんのスカーフはは永久気管孔を隠すためだけではなく埃の侵入を防ぐ役目もあるようです。

また、首が痩せてしまったため老けて見えるのが嫌だから。

というのも理由の一つのようです。

つんく♂さんは56歳です。

シャ乱Q時代のキリッとしたお顔も素敵でしたが、穏やかな笑顔のつんく♂さんは今も魅力的だと思います。

声帯を失っても声は出せる

みなさんはご存知でしたか?

管理人は全く知りませんでした。

この記事を書く為に喉頭がんについて調べていたとき、たまたま記事を読み、知りました。

日本財団ジャーナルが特集していた公益社団法人銀鈴会(ぎんれいかい)の記事です。

声帯を摘出しても、手術や発声訓練、機械を使用する事で声を取り戻すことができるそうです。

発声練習を行い声帯を失った方の社会復帰を支援しているのが、銀鈴会です

そして、つんく♂さんも銀鈴会の会員です。

声帯を摘出した方が声を出す方法は3つあるそうです。

食道発声
「食道発声」は鼻や口から食道内に空気を取り込み、ゲップの要領でその空気を逆流させ、声帯の代わりに食道の粘膜を振動させることで発声する方法です。器具などを使わず自分の体だけで発声できるため、自然に話すことが可能です。

食道発声の習得には時間がかかります。

日常会話ができるようになるまで個人差はありますが1年~1年半くらいかかるといいます。

食道発声の声は少しかすれていますが、しっかり聞こえます。

ただ、食道発声の成功率は60-70%と言われています。

シャント発声
手術で気管孔と食道との間に細い管(シャント)を作り、話すときに気管孔を塞ぐことで、呼気をその管を通して食道を介して口の方に向かって流し、その際に食道発声と同様に食道入り口の粘膜のヒダを振動させて声を出します。

画像がシャントです。

分離した気管と食道をシャントでつなぎ、開いている永久気管孔を手で塞いで発声します。

シャント手術を受けた方の画像を見ましたが、音量も明瞭さも健常者と変わらないと感じました。

ただ、手術が必要になることと、日々の気管孔のケア、定期的な器具の交換や毎食後のメンテナンス等、費用と手間がかかるというデメリットがあります。

EL(電気式人工喉頭)発声
電気式人工喉頭(EL)を首や顔に当てて、振動板から発生する音を口の中に響かせて話すことです。

画像は電制コムテック株式会社のユアトーンというものです。

いろいろなメーカーで様々な種類が販売されているそうです。

スイッチを入れると先端部分が振動するので、顎の下などに当て、伝わる振動で発声するそうです。

しっかり聞き取れますが、子供の頃扇風機に向かって声を出して遊んでいた時のような音質になります。

つまり「ワレワレハ~宇宙人デアル~」の感じです。

今回知らなければ、EL(電気式人工喉頭)を使用していることに気づかず、びっくりしてしまったかもしれません。

やはり、知るということはとても大切だと思いました。

つんく♂さんは声を出せる?

つんく♂さん声を取り戻しています。

つんく♂さんの発声方法は、食道発声です。

喉頭摘出手術を受けてから3年ほどが経った2017年のインタビューで、家族やスタッフと声で意思疎通できるようになってきたと話されています。

TVではパソコンを使って文字で会話をしている姿を見ていたので、声はもう出ないものだと決めつけていました。

なぜTVで声を出さないのか?

想像に容易いと思います。

声を取り戻したと言っても、元の声が出るわけではありません。

つんく♂さんの場合、食道発声のため「特殊な音質」で「雑音に弱い」声だからです。

雑音のない静かな場所では会話ができても、TVでは難しと思います。

また、食道発声過換気症候群(過呼吸症候群)に似た症状を引き起こす場合があり、疲労感や頭痛、手足のしびれなどが起きることもあるそうです。

つんく♂さんの場合、仕事上のコミュニケーショを取るためだけなら、PCで十分事足りると思います。

でも、つんく♂さんの努力によって取り戻した『パパの声』は家族にとっては宝物ですね。

そんなつんく♂さんファミリーは2016年にハワイに移住されています。

どんな生活をされているのか気になりますね!

またの機会に調べてみたいと思います。

まとめ

本日は、つんく♂さんについて調べて見ました。

つんく♂さんは喉頭がんにより大切な声を失いますが、食道発声方をマスターされ、声を取り戻していました。

喉頭摘出者(喉摘者)は全国に約 3 万人いらっしゃるそうです。

正しい知識を身につけることで不必要な偏見をなくすことができるということも分かりました。

つんく♂さんが手術後TVに初めて出た時は、様々な葛藤があったと思います。

でも、ありのままの姿で、以前と変わらず精力的にプロデュース活動をされているつんく♂さんを見ることで、励まされている方も大勢いると思います。

これからもつんく♂さんのご活躍を祈っています。

最後までありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました