管理人のおからです。
本日はちょっと気になる”モノ”の名前について見ていきたいと思います。
それは、コンビニでフランクフルトやアメリカンドッグを購入した時にもらえる【ケチャップとマスタードが一度に出せる二つ折りの容器】です。

画像:株式会社ディスペンパックジャパンより
管理人は、アメリカンドッグが好きなのでよく使いますが、名前を知りませんでした。
そこで正式な名前や商品化の経緯、製造会社、商品の種類について調べてみました。
意外と知らない方が多いかも知れません。
この記事を読めば、明日からドヤ顔で正式名称をいうことができますよ!笑
ぜひ最後までご覧ください。
お急ぎの方は下の目次から読みたい記事に移動できます。
ケチャップとマスタード二つ折り容器の名前は?
名前は【パキッテ】と言います。
しかし、パキッテという名前になったのは2019年です。
割と最近ですよね。
その前までは『ディスペンパック』という名前でした。
ディスペンサーとパックを組み合わせて『ディスペンパック』
納得の名前ですが、【パキッテ】に改名した2019年から、問い合わせ件数が10倍に急増したそうです。
ここで『ヒット商品のネーミング』の秘密について少し見ていきたいと思います。
ネーミングでは大切な要素が3つあるそうです。
【1】語感が良い
【2】5〜7文字
【3】オリジナルの固有名詞
これらを組み合わせてネーミングすることで商品をヒットに導くことができると言います。
【1】語感が良いに関しては「頭から離れない」「つい言いたくなる」語感が最重要で下記の要素を取り入れると良いそうです。
<強い語感。A,Bいずれか必須>
【A】濁音の「ザ行」。次いで「バ行」など。
【B】清音なら「カ行」「サ行」がキレが良い。
<リズムを生む語感。C,Dいずれか必須>
【C】「子音+母音(イ)」は気持ち良いリズム感を生む。繰り返して韻を踏むのも良い。
【D】「ッ/ン/ー」は強いアクセントを付ける。
<特徴を出す語感。必要に応じて入れる>
【E】半濁音「パ行」は跳ねる語感。
【F】「ラ行」は高級感が出る。
【G】「マ」が先頭にあると魅力的。
『ディスペンパック』であれば【C+E】
『パキッテ』は【E】が当てはまります。
【2】5〜7文字に関してはどちらも当てはまりませんが、【3】オリジナルの固有名詞の点では『パキッテ』が当てはまります。
確かに『パキッテ』は「つい言いたくなる」語感ですよね。
同じ商品でも改名しただけで認知度が変わるのですから、マーケティングの上でネーミングというのは、とても大切だということが分かりますね。
上記の内容は、鎮懐石八幡宮のHPを参照しています。
詳しく知りたい方はHPをご覧ください。
【パキッテ】商品化の経緯は?元は薬用だった?!
『パキッテ』の元になったアイディアが生まれたのはアメリカでした。
1984年に開催されたある展示会で【高所作業員が指をけがした際に、片手で薬を塗るなどの応急処置ができるようにと考えられたもの】として出展されたそうです。
このと展示会には現物がなくアイディアだけの展示だったのですが、三菱商事の社員が『面白い!』と目をつけ、その後商品化に乗り出します。
先日もTVで、日本を観光で訪れたアメリカ人が『パキッテ』を使用し、「なんて便利なんだ!アメリカにはないよ。日本人はアメージングだ!」と言っていましたが、実はアメリカ発だったんですね笑
【パキッテ】の製造会社は?
三菱商事の社員が目をつけたこのアイディアを商品化するために、キユーピー、三菱商事、三菱商事パッケージングの合弁事業を立ち上げ、ディスペンパックジャパンを設立します。
その後、世界に先駆け技術開発し、2つの液体を同時に出せる現在の形での製品化に成功し日本で特許を取得しています。
このパキッテを製造しているのは【ディスペンパックジャパン】だけです。
余談ですが、3社の株式の保有割合は、キユーピーが51 %、三菱商事が39 %、三菱商事パッケージングが10 %です。
キユーピーと三菱商事の合弁会社は他にもあり、主にパッケージサラダの製造販売をしている『サラダクラブ』もその一つです。
キューピーはイメージ通りでしたが、三菱商事がこの『パキッテ』に関わっていることに驚きました。
総合商社である三菱商事は本当に様々な分野の事業を手掛けているんですね。
【パキッテ】の種類はどんなのがある?
パキッテの大きさは現在3種類あります。
もともとMサイズのみでしたが、あとからSとLが誕生しました。

画像:株式会社ディスペンパックジャパンより
また、パキッテにはシングルタイプとツインタイプがあります。
・シングルタイプ(1液充填タイプ)
シングルタイプにも通常型とH型があります。

画像:株式会社ディスペンパックジャパンより
・ツインタイプ(2液充填タイプ)
ツインタイプには、対称型、非対称型、ツインF型があります。

画像:株式会社ディスペンパックジャパンより(以下同)
また、【ディンプル】と呼ばれるパキッテの出し口の形状を内容物の性状に合わせて変えているようです。

シングルは1種類が線上に出てきます。

ツインは、異なる2種の内容物が同時に出ます。

F型は、2つの液の量を変えることができるので、粘度の違いにより大きい方のポケットの中身を先に出し、小さいポケットの中身を後から出すこともできます。

マルチは、大きな具材にも対応したパキッテです。

Wツインは、異なる2色(味)の内容物を4つの出し口から交互に取り出すことが可能で、デコレーション性の高いディンプルです。

シャワーは、細い口が3列並んできれいな線が描けます。

リボンは、出し口の穴を4つの山型にする事、幅広く帯状に出すことができます。

ブリスターは、ディップ式の浸けながら食べる容器です。
こんなに種類があることに驚きです。
また、最後まで内容物をきれいに出すための工夫もされています。
フタは硬いプラスチック、容器は柔らかいプラスチックを使用して押し出しやすくなっています。
また、フタにギザギザのリブを入れることで、ふたの強度を上げているそうです。
今ではドレッシングだけではなく化粧品などにも使用されています。
ドン・キホーテではとてもユニークな商品も出ています。

MonoMax Webより
秒でどこでもTKG!?卵かけ風ご飯のたれです。
8個入り647円です。
醤油は『寺岡家のたまごにかけるお醤油』が使用されています。

MonoMax Webより
卵タレと醤油のツインタイプで液体の割合が同じなので対称型ですね。
そして、出し口の【ディンプル】はWツインが採用されているようです。

MonoMax Webより
表面にしっかりパキッテの文字を発見!
こんなにはっきり書いてあるのに、今まで知りませんでした。
これからパキッテを見たらどのタイプかチェックするのも楽しいかも知れません。
まとめ
・ケチャップとマスタード二つ折り容器の名前は?
『ディスペンパック』
2019年に『パキッテ』に改名
・【パキッテ】商品化の経緯は?元は薬用だった?!
高所作業員が怪我をした時に片手で薬を塗るためのアメリカ発アイデイアから生まれた
・【パキッテ】の製造会社は?
ディスペンパックジャパン
キユーピー、三菱商事、三菱商事パッケージングの合弁事業
・【パキッテ】の種類はどんなのがある?
サイズはS、M、L
・シングルタイプ(1液充填タイプ)には通常タイプとH型
・ツインタイプ(2液充填タイプ)には対称型、非対称型、ツインF型
ディンプル(出し口)
・シングル
・ツイン
・F型
・マルチ
・Wツイン
・シャワー
・リボン
・ブリスター
ディスペンパックジャパンに依頼すれば、パキッテを使ったオリジナル商品の開発をしていただけるようです。
もちろん個人でお願いすることは難しいと思いますが、この小さなパキッテから様々な可能性が広がると思うとワクワクしますね。
TKGの次はどんなアイデイア商品が生まれるのでしょう。
納豆と醤油のパキッテができたら、子供でも汚さず一人で納豆ご飯を食べられるので、忙しい朝にはありがたいのですが、固形部分が課題かも知れませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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